旅館のバイキングって私の様な貧乏性には良くない。楽し過ぎて加減が出来ずに食べ過ぎてしまう。その日もライブキッチンのステーキや天ぷらもあり、デザートも魅力的でヤバかった。
近くのテーブルを見ると家族連れがいた。
男の子は中学生か小学生の高学年か。
平日だけど泊まっているのは不登校なのか。
きゃしゃで元気のない子どもだ。
私でさえもワクワクするバイキングには全く興味がなくてずっとスマホを触っている。
親が何かを取ってきて前においても殆ど見もせずにつまみながらスマホを触っている。
きっと宿の部屋でも車でもずっと触っているのだろう。親の立場で考えると辛い。
家庭教師の生徒には幼い弟がいた。
まだオムツをしていたが器用にタブレットで遊んでいた。ろくに会話も出来ない幼さだった。
凄い速さでタブレットの画面を切り替えている。
ゲームをしているが最初でつまづくとすぐにリセットする。高得点が出ると嬉しそうにしている。普段からかなりやり込んでいる様だ。
皮肉にもスマホの情報だが大学の先生の記事を読んだ。
スマホを触っていると単に勉強時間が減るというだけではない。
脳が発達しないという事が研究の結果として出ている。スマホを触った分を勉強しても点数は良くならないらしい。
この点を家庭で考えて欲しい。
幼い頃やスマホを与えるタイミングで考えるのが良かったが、今出来る事を考えるしかない。
受験生の今なら子どもも聞く耳はあるだろう。
私個人の経験だが、スマホを通していじめられた生徒もいる。
知らない誰かとエッチなやり取りをしていた女子生徒もいる。
こうしたトラブルから全く勉強が出来なくなった生徒がいた。
スマホの良い点は幾らでもある。
それも踏まえて受験生として触る時間を減らさないと幾ら勉強をしても点数は良くならないという大学の先生の研究結果から我が子の事を考えて欲しい。
「スマホばかりで点数が上がらない」と苦情を言う親はもちろんだが
「頑張っているのだが点数が上がらない」と言う場合も考えた方が良い。
悪い点数を取ってきたら話しをするチャンスだ。
与えたのは親だという事を前提に考えて欲しい。
私も前よりアホになった様な気がする。
私は高校入試は済んだから良い。