貿易摩擦
日本は自動車を製造して売る加工貿易をすることで、大きな利益を得てきました。 原料を輸入し、そこから材料を作り、製品に加工して輸出する貿易を「加工貿易」とよびます。
子どもの頃にこう習ったが、日本が大きな利益を得るのであればどこかの国が大きな利益を失っているのではないかと思った。
アメリカの人たちが日本の自動車をハンマーで叩き潰している映像をテレビで見たがかなりショッキングだった。
誰かが一生懸命作った自動車なのにかわいそうだと思った。
それが「貿易摩擦」らしい。小型車が欲しくなったアメリカの人にアメリカの車が届く前に日本から買ってしまったのでアメリカで車を作る人が怒ったのだろう。
『買っているのはアメリカ人やろ?アメリカ人が日本の車がエエから買ってるんやろ?なんで車に八つ当たりするんや?』と思った。
『加工貿易なんて永遠には続かない。アメリカの人に喜ばれる車をアメリカ人が作ったら貿易摩擦はなくなる。日本は大きな利益を得られなくなる。』と思った。
社会人になり輸出入の仕事に就いた。
『中国のサトイモはどうしてこんなに安いのか?』
人件費が安かった。しかし日本がドンドン買いに行けばドンドン高くなる。沿岸沿いの地域で買っていたのが安い人件費を求めて内陸に買いに行く。
せっかく仲良くなって、日本向けの製品を揃える事を覚えて貰ったのにまた新しい人を探しに行く。
為替が変わればちょっとした努力ではカバー出来ないし、逆に大きな利益にもなる。
『世界で利益の奪い合いや』と思った。
アメリカの人は安くて品質の良い日本の車や中国の製品を買えなくなったらどうするのだろう。高くなったそれらを買うのか、それとも金額的に魅力が出て来たアメリカの製品を買うのか?いずれにせよアメリカの人が一番困るやろ。
今の日本人の豊かな生活は世界の人のお陰があるからだろう。もし貿易がなくなり鎖国になったら日本人はとても貧しくなるのと違うか?
アメリカ人は困らないのかな?
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