2024年03月29日
歩道橋から餅を投げた時代
愛媛県西宇和郡三崎町 今はもうの住所は存在しない。
近くの町に吸収されてしまった。
昭和のある日そんな町に初めての歩道橋が出来た。
大正生まれの祖父が撮った写真がある。
父、妻、長男、と書いてある。
父は私からすれば曽祖父で日清戦争の頃に生まれて愛媛県最高齢まで生きた。
妻というのは私の祖母で去年100歳で亡くなった。
このメンバーで歩道橋開通記念の餅投げをしている写真だ。
良く見れば曽祖父は黒の正装をしている。
歩道橋の上から餅を投げて地域の子どもたちや若い人がそこに群がっていたのだろう。
今の時代には想像しにくい。
高々歩道橋だ。そして餅だ。そもそも集まる人も投げる人もいない。
町さえ無くなった。
この歩道橋を渡る人はどのくらいいるだろう。
写真を見るとみんな誇らしげな顔をしている。
おじいちゃん達、おばあちゃん、しばらくすれば俺も行くからね。
Posted by sawch at 17:36│Comments(0)
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