2024年04月11日
足抜け出来ない学習塾
15年以上前の駒ヶ根での出来事です。
私の生徒になってくれた中2の女子との勉強を終えた玄関先。
「うちの娘、塾の方がなかなか辞められないんです。」
お母さんがそう話してくれた。
娘は隣で下を向いている。
『何やねん、俺の所に来たけどそれまでいた塾の方がエエという事か?』そう思ってちょっとムッとした。
「3年生で卒業するまでの指導料や施設使用料、光熱費を見越して月謝を決めているので途中で辞めるのならそこまでの分を払わなければいけなくなる。」
塾でそう言われたようだ。
『そういう事か』
「そんな無茶な話しがありますか?」
「何なら父親として俺が行きましょうか?」
私は息巻いてそう言った。
「塾に入る時の書類に母子家庭だとか書いたかも知れません。」
申込書を書いて印鑑を押したりして契約をした事がまた辞める事の敷居を高くしている。
「契約書の裏には小さな文字で難しそうな事が書いてありました。探したけど見当たらないんです。」
「もう一度話しをしてみます。」
そのまま帰宅して考えた。
次に行った時には消費生活センターに相談する事を提案した。
母親がそれを実行した。センターから学習塾に電話をかけてそれだけで無事に辞める事が出来たそうだ。
その学習塾は間もなく無くなっていた。
こう書けばその学習塾は悪徳であるようだが自分も学習塾の立場になれば見方が少し異なる。
自由に入って自由に辞めてペナルティーが無いというのも塾側として理不尽だ。
入会金を取るくらいの事は当然かも知れない。
しっかりと選んでじっくりと考えて、出来れば他と比較してから決めて欲しい。
吉田塾に来る人はほとんどが入る事を決めてから連絡をしてくる。
連絡をして、話しをしてから決めて欲しい。
入会金は必要ないのでいつでも辞められるからお試し入塾などは無い。
やると決めたら決意を持ってやって欲しい。
合うとか合わないとか言ってなくて自分が合わせよ。無理そうなら初めから気がついて欲しい。
少しだけその塾の気持ちもわからなくは無い。
Posted by sawch at 07:56│Comments(0)
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