2025年03月02日
教師って楽そう〜と思っていたが、

20歳の頃にバイクで北海道へ行った。
大きな駅前に行くと同じ様なバイク乗りがたむろしていてそのままそこが寝ぐらになるのだった。
安宿に泊まることもあったが大部屋で一緒に寝るのですぐにおしゃべりが始まる。
私の様な無口で人見知りな人には辛い環境だったが、少しは知らない人と喋った。
ほとんどが同じ年頃の人ばかりだった。
バイクだけでなく車や鉄道で来る人もみんな同じ年頃だった。
そんな中で時々大人の人がいた。
大人と言っても20代後半くらいに見えた。
「何の仕事をしてるんですか?」
私はすかさず質問した。
学生でもなければ長期休みを取って北海道に来れないと思ったからだ。
「高校教師です。」
何人かがそう答えてくれた。
夏休みは少しだけ学校に行けばあとは休みだと話してくれた。
その頃の私も教員免許を取る課程で学んでいた。
『学生か終わっても北海道へ来れる』
と夢が膨らんだ。
『社会の先生が社会を知らんでなれるか?』
と思って会社に入ると海外勤務になったのでその後の20代後半で教師になろうかと考えた。
高校の時の担任に相談した。
大阪は40倍くらいの競争率で入ってくるのは甲子園に出たとか帰国子女とか何か特徴のある人ばかりで、それも何年も講師をした後でやっと合格している。
入って来たらもう疲れてる感じですぐに辞める人もいる。
そんな風に話してくれた。
休みの話しをすると
「全然とられへんよ。部活動の指導もある。」
生徒数が減って教師も減らされているが仕事の役は減らないからだそうだ。
『北海道へ行かれへんな』
それだけが理由ではないが楽そうな仕事てはなかった。
今はさらに人が減って先生は大変だろう。
楽をしたい私には無理な仕事だ。
学校の先生のみなさん、子ども達のためにありがとうございます。
Posted by sawch at 09:30│Comments(0)
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