2025年03月10日
高校入試の変化

明日は長野県の県立高校入試だ。
塾の22人の皆さんは私がパワーを送るのでしっかり受け取ってくれて実力を出しさえすれば大丈夫です。
「駒ヶ根には大学に行ける高校がなくて伊那まで行かないとダメなんですよ」
移住して来た頃に近所の人に言われた。
息子はまだ赤ちゃんだったのでそんな事は考えてもなかった。
中学生や高校生の勉強に関わる仕事をするようになってその言葉の意味がわかった。
駒ヶ根工業や赤穂高校からは大学に行けずに伊那北高校か弥生ヶ丘高校に行きなさいという意味だったのだ。
そのことが正しいのかどうかは分からないが当時の地元の人の中にはそんなふうに思っている人がいたのは事実だ。
「みんながせめて200点は取って入って来て欲しいわ」
これは上農の先生が上農の新入生に言った言葉らしい。
私にこれを伝えた生徒も200まではかなりあった。
当時の中学生は勉強をしない人は全くせずに五教科で100点を大きく下回る人はクラスに何人かいた。
そうした点数でもたいていは公立高校に入れた。
言い換えればほとんど勉強しなくても入れた。
その反対に進学校と呼ばれる学校は人気があり定員をかなりオーバーした受験生がいた。それらを受験する生徒の勉強量は今の生徒よりも多かった。新研究の基礎的な内容は全部頭に入っていた。
しばらく年数が過ぎた。
少子化で高校の生き残りが言われる様になると駒ヶ根工業も赤穂高校も大学に入れる学校になった。大学から指定校推薦の枠を貰って来たのだ。高遠高校や箕輪工業からも大学へ行った生徒が出た。美術や工業などの大学に推薦で入った。私の生徒だった中学生の時はほとんど勉強をしなかったがきっと高校生では真面目にやったのだろう。
コース制にしたり、商科=簿記 だけでなくてマーケティングを学べる様にした。どの学科も地域の人と関わったり、研究発表をする機会を増やした。
「おもしろそう」と中学生から人気が出た。
その結果どの高校も人気が出た。少子化の影響は進学校の競争率に表れた。どの高校もほぼ定員くらいの志願者で本番を迎える様になった。そしてきっとどの高校に入っても勉強をしっかり出来るし、しなくてはいけなくなった。
それが関係しているのか世の中の流れなのか、勉強を全くしない中学生はきっといなくなった。
そのためかやってもやっても上がらないし、やらないとすぐに下がる。それなのにどっかの高校には入れるしどこに入っても進学も就職も出来る。
進学が就職よりも上だ、という風潮は少しずつなくなってきた。それでもまだ強く残ってはいる。個人的な意見だ。高卒で就職した人は豊かな暮らしをしている。大学へ行くのは凄く勉強が出来て沢山やれる人だけで良い。他の多くの人は早く働いて家族を作って楽しく暮らすと良い。そんな先輩が地元には沢山いる。
学習塾をやる身としては頑張らせるのが難しい。
偏差値ピラミッドみたいなのがあると塾は流行りそう。
まあ、良い。
沢山詰め込んで、明日は出来る限り沢山書いてきてください。
Posted by sawch at 08:02│Comments(0)
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