2025年03月15日
放浪記

放浪記は林芙美子が書いた小説で広島県尾道を舞台にしたものだ。100年くらい前の事だが「しみじみと感じる」という私に欠けている感情を表現している。
"海が見えた。海が見える。五年振りに見る、尾道の海はなつかしい"はその小説の有名なくだりだ。
私は学生の頃にバイク旅で尾道に来たことがある。大して観光地化されてもなくて坂の下はゴチャゴチャしていた。
船の重油の匂いと鉄工所の作業の音、そして狭い海峡を通る船のエンジン音がゴチャゴチャをさらにゴチャゴチャにしていた。
久しぶりの尾道は随分とスッキリしていた。
卒業旅行だろうか若者がオシャレに観光をしている。
しかし幾つかの観光スポットだけに現れる彼らには不思議な感覚がする。
昔と変わらないのはネコの多さだが、猫カフェやネコグッズなどの人為的なネコが増えた。
ネコ達も心なしかオシャレになった。
Posted by sawch at 08:23│Comments(0)
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