2025年03月05日
「社会科」の問題

社会科の長野県の高校入試の問題はとても物足りない。
去年の入試問題を見た。
歴史は「平安」の1つしか単語を書く答えがない。
記述が1つで他は全部記号だ。
公民は「共助」の1つで記述問題ばかりだ。
それも環境や社会保障に偏っている。
地理は記述が4つあるがどれも知識を問うのではなくて
問題の中の資料やグラフを見て答えるので読み取れば出来る。
知識の量を問うのではなくて「考える力」を問うのが目的なのだろう。
公立高校の入試は義務教育で学んだことを問うべきだ。
中学生の社会科の知識が乏し過ぎる。
近隣の市町村の名前や駒ヶ根の中の小学校の名前にある「中沢」「東伊那」の地名を「赤穂」に住む子どもは知らない。
都道府県や主な都市や川や山の名前を知らない。
まして世界地理はほぼ入試に出ない。
入試に出ないので3年生のテストにはほぼ出ない。
「この地域はこんなに素敵なんだね。行きたいな〜」
「この地域にはこういう問題があるんだね」
興味を持つことで将来行きたいと思って欲しい。
「今の自分達の生活はこうした先人の営みの上で成り立っている」ということと「教養」として身につけたい。
「少子高齢化」「地球温暖化」しか公民で学んだ知識がない。
どの分野でも学んだ知識があまりにも少ない。
知識があってその上で「考える力」を問うのは良いかも知れないが知識がなくても問題の中の資料を見て解くコツを知っていれば答えられるのではつまらない。
「暗記」は悪いもので「考えること」は良いことだとするのは間違いだ。
沢山暗記して答案用紙に沢山書くことは充実感や達成感を得ることが出来る。
この問題が最終到達点なら学校の授業は何をするのだろう。
20年前の赤穂高校では世界の全ての国名を暗記させた。
白地図に書き込むのだ。200近くある国の多くは聞いたこともなく覚えにくい名前が多い。私が教えていた生徒は嫌になって「こんな事をしても意味がない」と泣いてしまった。
私が高校生の時は古文や漢文を丸暗記させられた。
今でも微かに覚えていて賢い気がして何となく心地よい。
「暗記」する事を訓練する為にも社会科はひたすら覚えると良い。単語の意味を授業で説明してそれを覚えさせてテストに出す。これなら生徒も教師もやりやすいのではないか。
受験勉強をしやすく、やった甲斐がある様な問題にして欲しい。
Posted by sawch at 07:48│Comments(0)
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