2025年03月03日
学級崩壊から学校崩壊の危機

学級崩壊というのは聞いたことがあるが最近では学校崩壊が起きることもあるそうだ。
学級崩壊は数人のトラブルが原因で起こり、担任教師が解決に追われている間に他への配慮が疎かになってトラブルが拡がっていく。
クラス全体が荒れてしまい授業が成り立たない状況だ。
それでも教頭など他の先生の言う事は聞くし、担任交代やクラス替えなどで収まることがほとんどだ。
学校崩壊はこの学級崩壊が飛び火して学校全体が制御不能になることだ。こうなってしまうと誰の言うことも聞かないし、担任教師全員を交代することも出来ないので大変だ。こうなる前に手を打たないといけない。
息子達が小学校の時にも同時に学級崩壊が起きたので学校崩壊の危機だったのかも知れない。
実はこれを収めたのは私だ。
2人の息子のクラスで人と人とのトラブルがあった。この2つは関係ない内容だ。当事者達と親と担任教師で話しをしたが、当事者が泣きだしたり、学校を休んだり、暴力的になったりで収めることが出来ない間に他の児童のトラブルが起き始めた。担任教師が疲れてしまいクラス管理が出来ていなかったのが広がった理由だと思った。
保護者と担任教師に教頭を交えたクラス全体の話し合いが持たれた。
私の息子達は当事者でも影響を受ける側でもなく、私は仕事のない夜に外野的な気分で何度か話し合いに出た。
「担任教師への電話は夜の10時までにしてあげてください。」と教頭が話した。「そんな事を言ってる場合か?」とヒートアップする保護者。怖かった。
教頭ではなくて校長を交える様になったが解決しないので教育長に訴えようと保護者達は息巻いた。
イザとなれば誰も教育長のところへ行こうと言う保護者はいなかった。何故か昼間に暇そうにしている私が行くことにされてしまった。
「詳細を問うても今さら解決しない。壊れた人間関係は戻らない。担任教師は学校としては貴重な人材なので教師のためにも児童のためにも担任替えをお願いします」と私なりに理路整然と話した。
教育長は数ヶ月後の新学期での交代を約束してくれた。
不思議なもので交代が決まったことで交代する前でクラスは落ち着いた。新学期になると何事もなかったかの様だった。
そのためか誰も私を褒めてはくれなかった。
しかし学校崩壊まで進んでしまえば私が教育長と話そうが市長と話そうが無理だろう。
ちなみに校内暴力で荒れていたのは私が子どもの時代だったが恐らくどの学校も似たようなものだった。
『なぜ荒れていてどのように収まったのかはわからない。』少なくとも誰かが何かをして収めたのではなくて時代とともに自然に収まったのだと思う。
沢山のお金と時間をかけて学校そのもの、教育そのものを変えないといけない。150年前に学校が出来た頃と世の中や子どもが育った環境が大きく変わったのに学校は大して変わってはいない。
教師でさえも幼い頃から個室で寝て、少ない家族で育った。わがままも言えるし、贅沢も出来ただろう。
その教師が子ども達に我慢を強いること自体にストレスがある。
集団社会との距離感が昔と違う。
学校崩壊のピンチがあるからこそ良くするチャンスだととらえて真剣に議論するべきだ。
Posted by sawch at 08:29│Comments(0)
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