2022年11月07日
修学旅行のバイト OL

昭和の終わりの夕方5時過ぎ、バイト先の京都のホテル。
控え室の窓から外を見ると本能寺が目の前に見える。
その隣には銀行が入ったビルがある。
信用金庫だったかも知れない。
そのビルの表は河原町通りに面しているが裏側は本能寺に面していてその両方がホテルの窓から見える。
真上を見ても真下を見てもホテルの窓からバイトが外を見ている。結構な年齢の社員の人も外を見ている。
毎日この時間には同じ様に各階の窓から沢山のバイトが外を見ている。
京都の美しい夕陽を見ている訳ではない。
銀行のロッカー室が見えるのだ。
ロッカーの窓はすりガラスになっていて向こうからこちらは見えない。
こちらから向こうはボンヤリと見える。
窓の近くにあるものはよく見える。
夕方5時過ぎのロッカー室だ。
女性行員がそこにいる。
制服から私服になって外へ出て行く。
こちらのホテルは10階建て位だろうか、
控え室の各階から顔が出ている。
男はみんなバカだ。
修学旅行生のお世話は放ったらかしだ。
因みにこの建物は建て替えられてもう無い。
2年前には赤穂中学校の修学旅行で新しいこのホテルを利用する予定だったがコロナ禍でキャンセルとなった。
恐らく銀行の方も無いかも知れない。
昭和は良かった。