2025年05月09日
混迷する部活動の地域移行

部活動の地域移行が少しずつ進んでいるが上手くいっていないケースも多い様に思う。
「誰がやるのが?」が問題の一つだろう。
その分野の経験がある地域の人が指導者になるのだろうが、実際にやるとなれば簡単ではない。
仕事が終わってからやるのか?
とても大変だろう。
どのくらいの頻度でどの時間帯にやるのだろう?
現役を引退した人がやるのか?
年配の人になればなるほど中学生や親とのギャップが大きく自分の身体もキツくなる。
いずれの場合も自治体や学校との連絡や会議があったりもするのだろう。
大会や試合の段取りもある。
そこまでの仕事をやろうという人が色んな分野で各地にいるとは思えない。
そもそもある分野で中学生に指導出来るほどの能力がある人が沢山いるのか?
自分が出来ても中学生に指導するのはプラスアルファの能力が必要だ。親とのコミュニケーションも必要だ。
各中学のエリアで1つずつくらいの部活動が出来ると良いが近くにやりたい部活動がなければ遠くまで親が送迎しなくてはいけない。
スイミングやダンス、ピアノ教室や書道教室、もっと言えば学習塾と何が違うのか?
入る理由は何もない。
完全に自由となるので部活動の地域移行というよりも部活動がなくなるだけではないのか?
私の子どもの頃や子育ての頃は部活動は学校活動の一環で必ず入るものだと思っていた。
少子化の上に部活動に入らない自由が認められる様になり入らない生徒が増えて部活動の種類が減っている。
やりたい部活動がなくてさらに入らない。
入りたい生徒でもやりたい部活動を見つけるのが難しくなっている。
大きな方向性としてどうするのが良いのか?
教師の仕事が大変だからという理由なら他のやり方はないのか?
運動部と文化部の両方に全生徒が入って活動する。
活動は放課後に限らず授業の一つにすれば良い。
指導は教師だ。
サッカーとか野球とかの部活動ではなくて色んなスポーツをやる。体育の授業をしっかりやるイメージだ。文化部もそうだ。みんなが楽器をやったり料理をしたりする。
全ての子どもがしっかり身体を動かしてしっかり文化的活動をするのが大切だろう。
大会などに出て活躍したい人は放課後のクラブチームに行けるくらいの時間帯で学校の部活動をすると良い。
部活動の試合をどうするかも考えないといけない。