プロフィール
sawch
sawch
駒ヶ根市赤穂の個人学習塾です

塾以外の雑談や趣味や独り言が多いですが、
どなたでもコメント大歓迎です。


ホームページも是非見て下さい。
https://yoshidakids.com 駒ヶ根吉田塾
< 2025年04月 >
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8

アクセスカウンタ

2020年05月01日

私の少年時代9 お兄ちゃん

結婚して間もない頃の事なので少年時代ではない。
東大阪市のチラシを見てボランティアに行っていた時期があった。
鴻池新田駅の近くの高架下に小さな障害者施設があった。
10人程度の障害者がいた。
10代20代の若い人が多かった。
障害が重い人が多くてほとんどが車椅子に乗っていた。
職員の人の補助ということで私は車椅子を押して散歩をすることが多かった。
時には一人で二台の車椅子を押した。
二台を横に並べて押そうとしたがまっすぐ進まない。
縦に並べてみた。
車椅子に乗る人に前の車椅子を押してもらい私がその後ろから押すという作戦だった。
これもまっすぐ進まない。
車椅子に乗った人も私も一緒になって考えて、そして笑った。

食事の介護もした。
たくさん口の中に入れすぎてむせさせてしまった。
それでもみんな笑ってくれた。
明るくて楽しい人たちが多かった。

そんな利用者の中に私の事をお兄ちゃんと呼ぶ女性がいた。
彼女は他の障害者のリーダーというか姉貴的な存在だった。
車椅子には乗っておらず会話はきちんとできていた。
一見すると障害者だと思えないのだが、知的障害だとのことだった。

「お兄ちゃん、うち、売れ残りやねん。」

「え?」

「うち、こんなんやから誰ももらってくれへんねん。」
「お兄ちゃんも結婚してるんやろ?」

「うん」

「うちは誰ももらってくれへんねん。」
「お兄ちゃんゆうてるけどうちの方が年上やと思うわ。」
「うち、三十やで。」

私は何も言えなかった。取ってつけたような慰めの言葉は彼女を傷つけるだけだろう。

「でもお兄ちゃん、いつも来てくれてありがとう。お兄ちゃんと喋れて楽しいわ。これからも来てな。」

職員の方はみな親切で熱心だったが、当時の私たちからすれば親世代の人で他のボランティアの人もそうだった。
私だけが利用者の皆さんと同世代だった。
経験が少ないのでミスが多くてそれが利用者の人には面白かったのかもしれない。

あの彼女は今頃は立派な体格の大阪のおばちゃんになっているだろうか。
もしかすると孫の1人もいればどんなに素敵な事だろう。

仮にどこかで会ってもお互いに絶対に気が付かない。
顔も名前も覚えていない。
でもきっと彼女はあの時の会話は覚えているだろうな。。。

同じカテゴリー()の記事画像
高校入試本番で最高得点を取る
中学生の成長
「ワンランク下げた高校で上位を目指せ」はウソ
私が旅行をする消極的な意味
ゲゲゲで社会科を学ぶ
松下村塾と吉田塾との共通点
同じカテゴリー()の記事
 高校入試本番で最高得点を取る (2025-03-29 09:19)
 中学生の成長 (2025-03-28 08:44)
 「ワンランク下げた高校で上位を目指せ」はウソ (2025-03-26 07:38)
 私が旅行をする消極的な意味 (2025-03-25 19:47)
 ゲゲゲで社会科を学ぶ (2025-03-21 21:22)
 松下村塾と吉田塾との共通点 (2025-03-19 17:43)
Posted by sawch at 08:35│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。