2022年06月28日
夜中に1000回杖をつくおじいさん

隣りのベッドの80代半ばの方は夜中の3時になると目覚まし時計もないのに目が覚めるようだ。
そして杖を突きトイレに行く。
ここでも一悶着をよく起こす。
鍵を閉めずに用を足すので、
たまたま開けてしまった女性が叱られた。
おじいさん曰く、杖を突きながら片手では鍵を締められないらしい。
自分のトイレでナースコールは出来ないとのこと。
部屋に戻ると数を数えて足踏みの練習が始まる。
夜中の3時だ。きっちり1000回をやる。
杖を1000回突きながらだ。
もちろん他の患者は目が覚める。
どうして夜中の3時なのかというと、
年寄りは寝られないらしい。
その方は息子家族が飼っている大型犬を勝手に散歩させて怪我をしたらしい。
大人しく利口な犬だからと思い、近くの林を散歩していた。たまたまタヌキが出てきて犬はパニックになりおじいさんを引きずったままタヌキを追いかけた。
手にロープが絡まって引きずられてあちこちで木にぶつかり全身骨折をしたらしい。
息子達ともおりあいが悪いらしく見舞いにも来ない。
気の毒な人ではある。
数ヶ月入院していて今は随分良くなり歩く練習をしているそうだ。
私は数日で退院した。
定期的なリハビリで通院したときそのおじいさんに偶然会った。
その人は私を見るなり懐かしいといって言って泣いた。
きっと寂しいのだろう。
Posted by sawch at 12:26│Comments(0)
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