2024年01月11日
この時期からの大逆転合格

冬休みが明けようとしているこの時期に起きた本当の話しです。
半年前から教えていたその生徒は全く点数が上がらなかった。五教科合わせても100点に届くかどうかだった。
勉強以前の問題で、生活習慣がキチンとしておらず何をさせても上手くいかなくて言い訳ばかりを繰り返していた。
学校で習ってくる内容は殆ど理解していなかった。能力が足りないという前に理解しようという気持ちが無い様に感じた。
私が教えても「解らない〜あ〜」と頭を抱えているばかりだった。
私が怒るとキョトンとした顔で私の方を見ている。
「教えた所を次回までにもう一度やっておけ」と言ってもまずやらない。
不良だとか反抗的だとかいうのは全く無い。
どちらかと言うと愛想が良い憎めない奴だ。
親は定時制高校が妥当でむしろそこで苦労するのも良いかもと腹をくくろうとしていた。
「通知表の点数はどうだった?」
まさか前期試験を受けるチャンスがあるとも思ってはいなくてこの時期に何気なく聞いてみた。
彼が言った数字は覚えてないが
『前期試験で行けるかも?』
と思える点数だった。
「テストの点数があんなに低いのに内申点がそんなに良いわけ無いやろ。」
と私が言うと珍しくムキになって通知表を持ってきた。
本当にその数字だった。
すぐに母親を呼び出した。
「今日の勉強は止めてすぐに中学に連絡して前期試験を受けましょう。」
と私が言うものの
「もう前期試験の受け付けは終わってますし。」
「面接とか苦手なんです。」
母子揃ってのどかな事を言い出す。
上手く行かない人の典型的なパターンで失敗体験が多いとこの様にビビッてしまうのだろう。
「このチャンスをつかまないと高校に行けないよ。」
と私が怒り出すと我に返ったようになった。
中学に電話をしてすぐに母子で学校に行った。
受け付けは終わっていたものの願書を出してくれる事になった。
面接練習をしたがいつもの通りもたもたとしてビビった様な内容だった。
何とか普通の内容にして前期試験を受けた。
その生徒は合格した。
急に自信を持ったような態度になった。
彼は地元の高校に入り、中学とは違う部活動にのめり込んで良い成績を残した。
「高校の勉強についていけないと思うので継続して教えて欲しい。」との依頼を断り、生徒は特別頑張ったわけでもないらしいが平均的な点数を取った。
卒業後は希望通りの道に進んだ。
あの時期の大逆転合格が人生を一転させた。
私の話しをしっかりと聞かずに自分達で判断して上手く行かない方を選ぶご家庭は多い。
チャレンジやトライをする前に諦めてしまう様なご家庭が毎年いるのが残念だ。
私は少しだけおせっかいをするがそれ以上は言わない。頼りにしてくれたら全力で応援するがそうでない人までは力になれない。
Posted by sawch at 08:26│Comments(0)
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