2025年04月21日
サムライロード

木曽の馬籠と妻籠の間の旧中山道を歩くのが外国人に人気だ。外国人向けのガイドブックにサムライロードと載っているらしい。
10年くらい前までは歩いていても一組の外国人に会うかどうかといった程度だったが昨日は日本人が数組で外国人率は90%を超えていた様に思う。
南木曽の駐車場に車を止めて駅に行くと数組の外国人がいた。日本人は一組。各駅停車に乗るとほぼ外国人で座る席がないほどだった。
前に座る人に話しかけた。
マレーシアからの70歳でサムライロードを歩くと話してくれた。10人のグループで来ていて1週間の日本滞在だそうだ。
鉄道とバスを使うので私とは下りる駅は違う。
私が下りた駅からでは距離が長く高低差があり少しキツイためかこれまでに歩く様な人を見かけた事はない。
馬籠までは上りがキツく車道もあってそれほど良い道ではない。
馬籠はすごく沢山の人がいた。
ほとんどが普通の観光客で日本人も多い。
石畳の急な坂をスーツケースを押して上る外国人もいた。
リュックサックを背負った人はほとんどいない。
馬籠を過ぎると一気に人は減る。
ここからは外国人率が90%で、どの人もしっかりと歩く準備が出来ている。
この馬籠と妻籠の間は石畳の上り坂となだらかな林間の遊歩道の様な道だ。
熊よけの鐘がアチコチにある。
トイレや休憩所も多い。
馬籠と妻籠の間だけなら10㌔くらいなので歩くにはちょうど良い。
外国人は若い人が多い。
若い頃に外国に住んでいたがこの様なハイキングをしようとは思わなかった。
複数の男女のグループで歩く外国人もいる。
日本人はそんなグループで旅をするだろうか。
妻籠近くで高齢の日本人ハイキンググループを抜かした。
どこかのツアーの様だが黙々と速足で歩く。
お喋りを楽しみのんびり歩くという感じではない。
外国人は常にお喋りをして歩いている。
「こんにちは」と挨拶をして来る外国人も多い。
日本人はただ黙々とゴールを目指す。
妻籠の街はまた観光客が沢山だった。
馬籠と比べるとやや少ないのは食べ歩きの店が少ないからだろうと思った。
妻籠から南木曽の間はまた誰もいない。
対向して来る外国人女性が1人いただけだ。
馬籠から妻籠がサムライロードで、その前後の旧中山道はそう呼ばれていないためかも知れない。
あのマレーシア人グループは馬籠から妻籠を過ぎて南木曽まで歩くと話していた。
奥さんは膝が痛くて長い距離をあるくのはイヤだと話していたからきっと文句を言っている。
南木曽では小さな五平餅屋さんで食べさせて貰ったが、沢山歩いた後のご褒美の様でとても美味かった。