2024年05月21日
吉田先生は天才だと言われた頃

伊那北高等学校3年生男子に英語を教えて欲しいとの依頼を受けた。
全く出来なかった。
平均的な中3生よりも低いレベルだ。
他の科目は出来るので伊那北に入ったところ「英語の授業は宇宙人が喋っている様でした。」と本人が言うほどさっぱりだったらしい。
「宇宙人」等と言う彼は可笑しくて天才的だった。
喋っていても面白くて惹き込まれる魅力がある。
しかし英語は出来なかった。
マークシートの模試は全然解らないので鉛筆を転がして答えを選ぼうとして五角形の鉛筆を買ったり、転がしていて監視の先生に注意されたりしたと話してくれた。
一緒にマークシートの問題で練習をしていた時だ。
「これは簡単で絶対に5番やろ?何故5番を選ばなかったの?」
と私が言うと彼は答えた。
「これが5番だというくらいは解ります。でも5番が3つ続いたから次は5番は無いだろうと思って他のを選んだんです。」
「5番が3つ続いたって言うけどそこはヤマカンで選んだんやからそっちを変えれば良かったやろ」
私がそう答えると、
「そうか〜、なるほど。さすが吉田先生は天才だ〜」と喜んでいる。
そこで褒められても嬉しくはないが彼の方が天才だと思う。
Posted by sawch at 07:16│Comments(0)
│塾