2024年08月18日
初級者が登山の遭難を考える


今年は登山での遭難のニュースを耳にする事が多い。
自宅から見える中央アルプスや南アルプスでも何件もおきている。
救助要請があったものだけがニュースになっているとすれば自力で下山したもののかなりの怪我や故障をしたり凄く時間がかかったりしているケースは遥かに多いだろう。
昨日ニュースで見た空木岳の遭難でもあの時間にあの場所を歩いていたのなら無事に下りれたとしても暗くなっている。そういう遭難に準ずる人は沢山いるだろう。
『何故そんな危険な山に行くのか?』
そう思う人は多いだろう。
私もそう思う。
山からの眺めや山頂を踏んだ達成感はある。
遭難を意識はするがしない様に気をつけているだろう。遭難救助費用を助成する保険に入る人は多い。
私の様な初級者が遭難するケースは多い。
学校登山では一泊して必死で登る駒ヶ岳は日帰りで何度か登った。
信州の3000メートルを超える山を幾つも登った。
初級者はそんな感じだ。
写真は槍ヶ岳の山頂手前のハシゴだ。
これを登ると山頂がある。
下りは怖い。ほぼ崖だ。人が多いと渋滞になり気を遣うだろう。下りは他人が落してしまった石に当たる事もある。
地元の空木岳なら気楽に登った。
初級者の最高のチャレンジはこんな程度だ。
喘ぎながら登っている人や腰や膝の具合が悪くなって恐る恐る下る人には何度も会った。
5年くらい前から山へ行く機会が減った。
人が多すぎるからだ。
空木岳の登山口はかなり高い所に小さな駐車場が有るが平日は数台、土曜日でも止められない経験は無かった。今は駒ヶ根市が閉鎖している。理由は登山者が多すぎて混雑やトラブルが酷いかららしい。
伊那の桂小場登山口も同じだ。
そうなれば登山口が手前で歩く距離が増えたり車を止めるために前の夜から車でそこにいる等をする。登山の前から疲れているのだ。多くの人は車を何時間も走らせて信州に来るのでさらに疲れる。
登山者が多いと気を使ったり休めなかったりで疲れる。
何より大きいのは暑さだ。
標高1000から1500mの登山口を早朝に歩き始めるとそれ程暑くない。登り始めは樹林帯無ので涼しい。昼頃の暑い時間には標高が上がるのでこれも暑くない。しかし下りの樹林帯は既に涼しくなくなっている。
温暖化すればダメージは大きい。
日帰り登山に4リットルほどの水を持って歩く人は少なくない。それだけでも4kgだ。暑くなればこれでも足りない。途中で水が無くなるとかなり辛い。
災害が多いと道が崩れていて遠回りをする事が増えている。
クマの心配も増しているので精神的に疲労する。
15年前と比べて登山の環境が厳しくなっている事が遭難が増えている要因だと思う。
ネット情報が増えている事も原因だ。
自分が登った記録をそのままネットに上げるアプリがある。他人の最新の登山記録が簡単に見られるのだ。それを見れば自分も登れそうに思う。
サッと速く簡単に登れた事をアピールして自慢したい気持ちはあって当然だ。
ヘロヘロになって時間が凄くかかった記録はアップしない事が多い。
ネット情報を元に登ると『思ったよりも大変だ』というケースが多い。
靴や服や雨具等が良くなくて辛くなる場合もある。
外界の夏はここ10年か15年でかなり厳しくなった。
山の環境はそれよりも厳しくなっている。
「俺は楽が良いけど登る人はくれぐれも気を付けて下さい。信州の山と言っても暑いです。」
Posted by sawch at 08:40│Comments(0)
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