2025年02月24日
社会科から学んだこと

私はあまり優秀な学生ではなかった。
学校は遊びに行くものだと思っていた。
学生時代に勉強したことで世の中に活かしていることと言われても思い浮かばない。
覚えていることさえもあまりない。
社会科で覚えているのが帝国の存在だった。
資料集を眺めると大英帝国やモンゴル帝国やインカ帝国、オスマン帝国などの装飾品が載っていた。
『トルコが力を持っていたのはそんな昔々のことじゃないんや』と驚いた。
色んな国が戦って大きな力を持ったり滅びたりした。
「栄枯盛衰」というやつだ。
社会人になった頃は日本の景気は良かった。
サラリーは毎年3%ずつ上がるものだと思われた。
定期預金の金利は10%だった。
『定期預金や株に投資するとめっちゃ増える』と思った。
世界一の大国であるアメリカさえも日本が買おうとしていた。
友人達はローンを組んで家を建てたり、会社を作ることに躊躇がなかった。
「日本の時代はずっと続くわけではないだろう」と何となく思った。
それは帝国の栄枯盛衰を考えてだ。
数百年も帝国が続いた国もある。
日本もそうであって欲しいと思っていた。
やはり不安なので慎重に生きた。
思ったよりも早く日本の衰退が起こっている。
過疎化は予想できても少子化は考えもつかなかった。
『おじいちゃんよりお父さん、お父さんよりも俺ら』の方が兄弟が少ないのに気が付かなかった。
大きな失敗をせずに今まで生きてこられたのは社会科から学んだことが体のどこかに染み付いていて、大きなチャレンジをして大成功を目指そうとしなかったことだろう。
『自分ならやれるやろ』と天狗になっていた自分にブレーキをかけてくれたのは社会科から学んだことだったと思う。
Posted by sawch at 07:07│Comments(0)
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