2024年10月13日
学習塾は子どものヤル気を出してくれる所か

「教え方が上手なので良くわかりました」
塾に初めて来てくれた生徒は家でこうした感想を述べてくれる事が多い。
長くやっていて沢山の生徒がいるので同じ所を教える経験は数え切れない。
素人の様な先生と一緒にされては困る。
しかし自分はまだまだだ。
成績を上げてやる事が出来ない。
上がらない理由は行き着く所はヤル気だ。
「うちの子は頑張っているが上がらない」と言う
親御さんは多いがそんな生徒はいない。
日本国憲法の三つの原則とか気体の作り方とか基本中の基本を知らないのに「頑張っている」と言うのは間違いだ。
教科書や新研究でも太字で書いてあったり学校の授業でも必ずやる内容が出来ないのはヤル気が足らないのだ。
そのヤル気を出すのも塾の仕事で責任だとまで言われると「ふざけんな、他力本願だからヤル気のない子どもが育つんや」と言いたくなる。
「私の育て方が悪かったんです」と言われると「そんな事はないです。一緒に考えましょう」と言いたくなる。
責任かどうかはともかくとしてヤル気を出す方法についてはかなり大事な問題として考えている。
三角形があり、「解る」から矢印で「出来る」になり矢印で「ヤル気」になりまた矢印で「解る」になった図を見かけた事がある。こうした連鎖がヤル気を出して成績を上げると言うのだ。
塾に初めて来て「教え方が上手な」私が教えるとこの連鎖になる。
しかし続かないのだ。連鎖を2周もすれば「疲れる」とか「飽きる」とか「安心」が入りこの連鎖が崩壊する。
「褒めて伸ばす」も正解だが、努力した上で時々褒めれば伸びるが、何もかも褒めていてもダメだ。
タイミングや褒め方が難しい。
見える化は効果がある。
やった量や成果を自分で確認して達成感を与えるのだ。「初めからやらんヤツはどうすんねん」何事も上手く乗って来ないヤツがいる。叱る?根気よく声をかける?晒す?その生徒のタイプで使い分けで何とか見える化のネタを出す。そして褒める。
そして三角形の連鎖に乗せる。
人と競うのも効果がある。
周りの人が集中して頑張っている環境に身を置くと集中しやすい。そんな集中してやっている自分は誇らしく心地よい。
プリント学習で作業の様にドンドン進めるのも効果がある。
学習塾がヤル気を出してくれる所かどうかはわからないがヤル気を出してくれないと上手に教えても成績は上がらない。上がらないと私がつまらない。上がれば嬉しい。本音で言えば自分がテストを受ける方が楽だ。
自宅に帰れば親とケンカをしたりゲームの誘惑に負けたり、学校でイジメられたり恋をしたりと私に関係ない所で足を引っ張られる事が多い。
体調不良でのお休みと大きい。
それでも何とかヤル気を出させて「上手に教える」事が効果を発揮して成績が上がれば私の気分が良い。
生徒やご家庭の為にではなく塾の評判の為でもなくて私の喜びだったり満足の為にも成績を上げたい。
上に上げたような小技を駆使して大勢いる生徒でも一人一人違うヤル気のそれぞれを出して上げて成績に繋げたい。
時には叱ります。
親御さんに鬼になってもらう事もあります。
3月には笑って卒業だ。
Posted by sawch at 16:44│Comments(0)
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