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駒ヶ根市赤穂の個人学習塾です

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2019年10月08日

K君の勘違い

私の作り話です。

k君は中学2年生。勉強は良く出来る。クラスで2,3番だ。

毎週一回の家庭教師に行った時のことだ。

「今日はチャレンジをやってもいいですか?」

チャレンジというのは人気の通信教育で彼は数年前からやっている。

「どうして?」

「ちょっとさぼっちゃって、お父さんに叱られて提出が明日までなんです。」

これまでそんなことを言ったことがない彼なので、

「じゃ、今日は特別ね、良いよ。」

彼は英語、数学の問題を解いた。

せっかくなので彼の答案を見た。

良く出来ていたが、それぞれ2,3問間違っていた。

何気なく彼にはそのことを指摘して、訂正させた。

一か月ほどたったある家庭教師の日の事。

「先生見て下さい。英語も数学も全問正解です。」

私が着く早々すごい勢いで彼がそう言う。

何事かと思えばチャレンジの結果が戻ってきたらしい。

「両方とも全問正解なんて初めてです。」

『これって俺が教えたやつじゃん。』

そう思ったのだが、彼の勢いに押されて、

「すごいじゃん。天才かも?」

と言ってしまった。

気を良くした彼は何か商品がもらえるとか、名前が載るとか話をしてくれて大変うれしそうだった。

「お父さんも喜んでくれました。」

「これまでも90点とかはあったんですけど、満点なんて、それも英語も数学も、、、。」

『俺が教えたんじゃん。』

俺が褒めて欲しいくらいだったが、ぐっと堪えていた。

その日、彼は上機嫌で、あの問題はこうだった、などと突然思い出したようにチャレンジの話題をしてくる。

それにも関わらず私が教えたことはどうやら忘れている様子だ。

その後の彼は勉強にやる気が出てきた。

次のテストではクラスで一番になり、

目標が学年で一番だというようになった。

勉強が出来ることで皆が褒めてくれて頑張る力が出来てきたようだ。

しばらくすると本当に学年で一番になってしまった。

地元の一番の進学校に行き、その中でも上位の成績でいたようだ。

高校生3年生の頃、彼とご家族とで談笑する機会が有った。

あの時のチャレンジ満点の話をした。

「満点で嬉しかったのは覚えていますけど、先生に教えてもらいましたっけ?」

やはり忘れていた。

めいど ばい よしだ の お寿司です。


  
Posted by sawch at 08:00Comments(0)