2022年06月22日
部長の自慢は江川に三振!

昔いた会社は四国に本社があった。
名刺を出すと多くの人が言った。
「甲子園に良く出てる高校がある町ですね。」
部長は嬉しそうに微笑み語りだすのだ。
「実はね〜私も野球部だったんですよ。」
当時の四国は野球王国と言われていて強豪校が幾つもあった。
年中野球が出来る温暖な環境が土壌としてあるからだそうだ。
その四国大会で優勝した部長達の高校は自信満々で甲子園に乗り込んできた。
作新学院の江川が凄いと聞いているけどビデオを見る機会もなくて
「江川?何ぞ?」
部長は3番や5番を任されていた。
甲子園でも順調に勝ち進み江川との対戦となった。
「バッターボックスに立ったらね、球が見えないんですよ。」
そう話す部長に商談相手は前のめりになってきいている。
江川ですから。
「ゆったりとしたフォームで投げるんですが、シュッーとボールの音がして、バチンとミットに入る音がするんですが、球が見えないんですよ。」
部長の語り口が饒舌になり、手振り身振りまで入ってくる。
「バットを振り回しても当たらなくて私は三振でした。」
お客は目を輝かせて聞いている。
今で言うと大谷君の様な存在の江川だが、
国民の多くが野球大好きだったのでもっと有名人だったかも知れない。
その江川である。
「私らはノーヒットノーランを食らったんです。
」
当時の多くの人はこの甲子園での江川のノーヒットノーランを覚えている。
その当事者が語るのだから相手は前のめりになる。
今なら後日談や裏話も報道されるが当時はなかったので、一層貴重だ。
私でも語れる位隣りで何度も部長の自慢を聞いた。
それがことごとく受けるから驚いた。
Posted by sawch at 08:04│Comments(0)
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