2023年02月10日
雪が降れば思い出す

高校生の時の事です。
今日と同じ程度の雪が大阪でも降りました。
翌朝特に理由もなく近所の同級生の家に遊びに行きました。
「四日市に行く言うて朝早くに自転車で行きやったわ。」
お母さんが苦笑いで言った。
四日市は名古屋の少し手前だ。
京都よりとはいえ大阪から自転車で行く距離ではない。
それも雪が降った朝だ…
目的は見当がついた。
中学生の頃の片思いの女の子が引っ越したのが四日市だ。
翌日にその同級生が家にやって来た。
「聞いてくれや〜」
凄い勢いで語り出した。
国道1号線を行けば四日市に行けるので京都、滋賀と雪の中を何とか走ったらしい。
三重に入る辺りでは1号線は山の中を通っている。
自転車に乗っていることが出来なくなって押して歩いた。
雪は20cm位あって運動靴がビショビショになって冷たかった。
まだ開いていない靴屋を見つけたのでシャッターを叩いて開けてもらって長靴を買った。
「それで会えたんか?」
「いや」
「おらんかったんか?」
「電話出来んかった。」
二人で笑った。
家の近くまで行っていざとなると電話がかけれなかったらしい。
家からかけてから行けば良いが、当時の高校生はそうではない…
とにかく行く、
そこから次を考える。
「それで真っ直ぐ帰ってきたんか?」
疲れ果てて困り果てて悩み通して、、
中学生の頃に体育教師が新任で赴任してきた。
「厳しさを追求する。」
着任の挨拶は今も覚えている。
当時の沢山いた不良達をボコボコにした。
後輩達が卒業する時にお礼参りをされた事がきっかけで僅か数年で教師を辞めて実家の四日市にその先生がいたらしい。
その先生に連絡をして泊めて貰ったらしい。
その先生の連絡先を持っていて連絡を出来る根性があったら女子にかけられるだろうに…
若かった。
Posted by sawch at 08:13│Comments(0)
│昔の話