2023年02月09日
高校入試改革案

明日は公立高校の前期試験の結果発表だ。
塾の生徒の皆さんの合格を楽しみにしている。
しかし、しかしだ。
私立を含めて受験が終了した生徒と、
前期試験で不合格になった生徒と、
公立高校の後期試験だけを目指す生徒と、
様々な生徒が生まれる。
私の3人の息子達は1月に受験が終わってしまった。それも10分程度の面接だけだ。内申点はそれまでの努力の証であり尊いのだが、それは試験を受ける生徒も同じだ。
受験が終わりホッとしている息子たちを尻目に彼らの友人たちは泣きそうな顔で勉強をしている。
親としては複雑な思いだった。
公立高校の前期試験は学力によらずにヤル気や様々な才能がある生徒を募集したいという事なのかもしれないが、結局合否は内申点で決まっている。内申点が足らない生徒はまず受からない。
足りている生徒はまず落ちない。
酪農家の息子で、中学生なのに家の手伝いを頑張る生徒がいた。驚いたことに軽トラや重機まで乗りこなして家の手伝いをしていた。
しかし上農高校は落ちた。勉強が苦手で内申点が足らなかった。
結局学力が大事なら学力試験を受けさせるのが良い。
3月まで勉強した生徒とこの時期に終わった生徒では高校でのスタートに差が出て、それがそのままの順位になる事もある。
学力だけでなくて後期の学力試験を目指した生徒は精神的にも成長する。
私立高校もどこも一律で3月の学力試験で合否を決めるのが中学の勉強を完結させるためにも重要だ。
早い時期の面接による入試は青田買いの様に感じる。
上伊那では私立や職業高校の学力レベルが上がって来ているので、それは必要ないと感じている。