2024年02月13日
微妙な嬉しさで受験生を終える

ある女子生徒は赤穂高校の商科の前期試験を受ける事にした。
彼女には親友がいて同じ赤穂高校の商科の前期試験を受けるらしい。
「高校になっても一緒に行こうね」と良く話していたらしい。
「それならその子も俺の塾に来れば良いのに〜」と私は冗談交じりで言っていた。
私の生徒は合格した。
しかしあまり嬉しそうではない。
親友が不合格だったらしい。
「先生、きっと後期試験で受かるよね。」
「俺の塾に来ない子は落ちるやろ。」と冗談で言えない程深刻な雰囲気だった。
数日後その生徒はさらに深刻に悩んでいた。
親友とケンカしたらしい。
「受かって嬉しいのになんで嬉しそうにしないの?」
突然親友がそう言ってきたらしい。
「一緒に赤穂高校に行ける様になるまで嬉しいと思えないんだよ。」
そう言う生徒に親友は言ってはいけない一言を言ってしまった。
「そういうところがウザいんだよ。」
そのまま数日口をきいてないそうだ。
「あの子は大事な受験なのに私のことでイライラして勉強は大丈夫かな?」と親友を心配する生徒。
親友は後期試験で合格して念願だった2人揃っての赤穂高校の商科に入る事になった。
しかし例の事があったから2人の距離は縮まらず親友ではなくなってしまった。
私の生徒は合格の嬉しさに浸る事もないまま受験生を終えてしまった。