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< 2021年07>
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2021年07月14日

小説 東部中一番の天才 その1

「吉田先生に新しい生徒をお願いします。」
「東部中の3年生の女子ですが2年生の時はずっと学年一番だったのですが少し下がってきたので依頼がありました。」
「今も他に2つの塾を掛け持ちしています。」
「とても厳しいお父さんなのでそのつもりでお願いします」

私としては、そんな厳しいお父さんや優秀で塾を掛け持ちしているような子は関わりたくはなかった。
雇われの身としてはボスに逆らう事は出来なかった。

物凄く立派な家を見て怖じ気付き、会社経営というお父さんのご挨拶に対して私の言葉は裏返っていたかもしれない。お父さんの言葉はやたら丁寧だがそれがまた怖かった。
もしかするとお母さんは「~ザマス」とか言うのかなと思っていたが意外にも普通だった。
肝心の娘だがとても良い子だった。
明るくて元気で好感が持てた。
バンドや付き合っている男の子の話、
何人もの女子が仲間に引き入れようとしてもめている話し等、お喋りが大好きな子だった。

お父さんが毎回出迎えてくれて「先生、娘はどうですか?」とプレッシャーをかけて来る。
言葉は丁寧だが
「是非伊那北高校に入れて下さい」
「一流じゃないといけない」
そんな内容の話しが多かった。
私は押しの強いのが苦手だ。
押すのは得意だか押されるのは慣れていない。

彼女の成績は上がりもせず下がりもせずだった。
そりゃそうだ。
彼氏と楽しくお喋りをして何時間もかけて家に帰っていたそうだ。
彼氏の存在は父親は知らない。母親は知っている。
父親は疑ってはいるが娘には聞けず母親に聞く、
母親はとぼける。
娘はそのやり取りを母親から聞き、ますますお父さんが嫌だ、と私に愚痴る。

俺ってここに来る必要があるかな?
逃げ出したい思いがあった。
娘は限りなく良い子で私との時間の勉強はお喋りしながらではあるがきちんとした。

続く


  
タグ :高校受験

Posted by sawch at 08:00Comments(0)