2022年10月02日
闘魂

小学生の頃のヒーローの一人がアントニオ猪木だった。
プロレスを見ると血が沸き立つ様な熱いものを感じた。
2階の自分の部屋の布団をリングに見立てて技の練習をした。
ドロップキックは両足を揃えてジャンプで蹴りを入れる派手な技で、周りでは出来る奴が少ない俺の得意技だった。
練習をしていると「うるさい、家が壊れる!」と
母に叱られた。
続きは学校だった。
硬い廊下で友人相手にドロップキックを連発した。
コブラツイスト、卍固め、等前の日にテレビで見た技の被害者は何人もいた。
拾ってきたダンボールを適当に敷いて闘った。
教室がリングになった。
多少の流血もあった。
凶器を使った反則技もあったがさすがにここは手加減をして形だけだった。
他は結構マジだった。
アリキックは真似をしようとは思わなかった。
もっと派手な試合を楽しみにしていたので物足りなくてショックだったからだ。
亡くなる前の猪木さんのやせ衰えた姿はもっとショックだった。
そんな姿を人々にさらす猪木さんの姿勢に感動した。
死ぬまで人々に闘魂を注入しようとしていたのだろう。
俺も注入されたぞ。
ドロップキックをしようとは思わないが、
人々に元気を与えられる様になりたい。
昭和がまた遠くなった。