2022年10月07日
教えない塾

巷に教えない塾を売りものにしているところがある。
どんなものなのかを見てみた。
探求授業という形らしい。なるほどそういえば京都の堀川高校がこれを取り入れて大きな成果があったと随分前に聞いた。
上農高校に行った生徒も研究テーマを見つけて先生と実験を繰り返してまとめたものを発表するという形がとても気に入ったと話してくれる生徒がいた。これは良いかも知れない。
中学生でも興味を持った内容や頑張ろうと思った事には爆発的なエネルギーを見せる。
生徒会や部活動等でも自発的に活動させれば大きな成長に繋がる。
頭を良くするし、活力が湧いてきたり、モノを考える習慣がついたりと良い効果があると思う。
しかし半年後に高校受験を控えた生徒にこれを取り入れるべきなのか?
どう取り入れたら良いのか?
その生徒にもよる。やる気、学力、タイミング、内容、を見極めないといけない。
吉田塾はあまり教えない。
家で学校の問題集を勝手にというか自主的にやって、解らない所は解説を見て、それでも解らない所は質問をする。これが出来つつある生徒がいるがテストの点数の良い生徒だけだ。
目指すこの形に導くのが難しい。
数人に対して一つの課題について予め大雑把に説明をする。
生徒はメモを取らず理解と暗記をする。
その後で問題を解く。
出来ない所は個別に教える。
次回はここをやるからしっかりと覚えておくように宿題を出して全くそのままをやらせる。
これだと普段の点数に関係なくやったら点数がたかくなる。
低い生徒は本人の意志があれば再テストをする。
テスト結果をホワイトボードに書き出して競争させるが、何度か目でも点数を更新するので普段の点数が低い生徒でも目立つチャンスがある。
こうしたいくつかのやり方で教えない様な形、言い換えれば自力でやれる人に成長させながら受験に対応出来る力をつけている。
これなら時々の参加でも効果があり、卒業しても効果が持続する。一生の財産となる。
私自身は他の色んな塾のやり方を学んだり、生徒の様子、お母さんからの声を取り入れている。
受験や学校は常に変化しているので私は常に対応出来る様に沢山の生徒と接している事が大切だ。
教えない塾、目指すべき方向なのか、簡単には決められないが良いかも知れない。