2024年10月10日
高学歴の延長に豊かさはあるのか

学制とは、明治5年(1872年)8月に公布された、我が国初の近代的学校制度を定めた基本法令です。
学制の目的は、国民の知識を高め、国家の近代化を進めることで、欧米列強の侵略に対する危機感に備えて近代日本建設の人材を育成することでした。
以上は151年前に学制が出来た目的を示したものです。これにより小学校が出来たので昨年は創立150年だった学校が多いのですね。
欧米に追い付き追い越せ、豊かな日本を作る為には知識を高めなくてはならないという事です…
私が子どもの頃の日本は大変景気が良く競争の激しい世の中だったためか「良い学校を出て良い会社に入れば豊かな暮らしが出来る」と言われました。大阪にいる同級生達は大きな会社に入って偉くなったのもいる様です。
駒ヶ根に住んでいる皆さんは良い学校かどうかはそれぞれですが全国的に大きな会社で働いてはないかと思います。
給料は東京が圧倒的に高いでしょう。
しかし駒ヶ根の人は豊かに暮らしている様に見えます。自然が豊かで暑さが厳しくなく通勤が楽等という事もありますが収入と支出を見た場合はどうでしょう。
東京と比べると収入は少ないものの支出が圧倒的に少くて済んでいるのではないでしょうか。
住宅費が全く違うでしょう。
物価も違うが圧倒的な差は住宅費です。
東京よりは都会ではないですが私がわかる大阪と比べると駒ヶ根の人のお財布は豊かな様な気がします。
自然や生活が豊かな上にお財布まで豊かなら豊かさを求めての進学は合わないのではないでしょうか。
勉強をしたいから進学をするといった目的は一見勿体ない様に感じる知れません。しかしそれが本来の進学の目的です。
勉強が得意だから伸ばしたい人も進学すれば良いです。
でもその先は豊かな暮らしではなくて厳しい暮らしが待っているかもしれないと覚悟して頑張りましょう。
2024年10月09日
塾に通うと成績が上がるらしい

学習塾に通っている児童・生徒は、通っていない児童・生徒よりも学力が高い傾向がある。この傾向は、特に中学校の数学において顕著に見られる。しかし、このような学力格差を縮小するための方策も明らかになった。教員一人あたりの生徒数が少なく、教師の平均年齢が高い(つまり経験豊富な教師が多い)中学校においては、通塾にともなう数学の学力差が小さくなっているのである。このことは、教員を増員するとともに、ベテラン層の教員を厚く配置する、あるいは若手教員の技能形成の機会を充実させることで、学習塾に通っていない生徒の学力を保証できる可能性を示している。
なお、「習熟が遅いグループに複数の教員による指導を行った」「習熟が遅いグループに少人数指導や個別指導を行った」というような質問項目と学力の関係は、今回の分析では十分に見出すことができなかった。
これは千葉県教育委員会の調査委員会の記事を引用したものだ。
私の塾でも入って来た生徒は数学から教える。
効果が出やすく『塾に入って良かった』と思って貰えてヤル気が生まれる。
記事にはベテランの教師が教えるのが良いと書いてあるが教師の個人差はあるもののやはりこの傾向はあるだろう。
そりゃそうだ。
一般企業等でも社会人になりたての人よりもベテランの方が仕事が出来るのが普通だろう。
個別指導や複数講師での指導はあまり効果が見えないとの記述もあるがこれも納得だ。
息子が通う小学校で副担任が授業のサポートに入ったが授業参観をすると機能していないのがわかった。
若い担任はどこか遠慮がちで副担任は居所がなくて手持無沙汰な様子だった。
「これなら2人が少人数を教えれば良い」と言う保護者がいるほどだった。
つまり経験ある男性教師が1人で責任を持って数学を教えるのが良いという事だ。
「女性教師の皆さん、これは私の意見じゃなくて千葉県の調査結果です」と念を押す。
調査には「塾に行った方が成績が良い」とあるがここは補足したい。
塾に行かない生徒は自分で出来るから行かない人がごく僅かにいるが大半は塾に行くヤル気がないから行かないのだ。
塾に来る生徒は危機感を持って来るので自宅や学校での取り組みが以前よりも良くなる事が多い。
塾に丸投げにする親御さんの子どもは良くならないが塾に通う事をきっかけにして一緒に頑張ろうと考える親御さんが多く向上に繋がる。
気持ちの部分があってのサポートがあれば効果があると私は思う。
2024年10月08日
昭和のホームドラマは面白い

「君のその無秩序な暴力的行為は全くもってして現代の民主主義国家を維持するのに背反しているのではないか」
「あら、ちっとも背反なんてしていませんわ。私は自分の信念を貫いているだけですもの。」
ごく普通のカップルが喫茶店でこんな会話をしている。顔が付きそうなくらいに近づいてしかも2人ともタバコを吸っている。
また家族の距離がとても近い。居間に1つしかないテレビを囲んで常に一緒にいる。タバコを吸って「コーク(コーラ)」「ファンタ」の瓶をラッパ飲みしている。
寝る部屋は兄弟で一緒だったりそこへ友達が泊まりに来たりする。
殴り合いのケンカや怒鳴り合いは珍しくない。
セクハラパワハラもあたりまえ。
なんだかプライバシーがなくて過ごしにくい。
でもみんながおせっかいでお人好しで涙もろい。
今の人よりも感情の起伏が激しくて街が賑やかというか騒がしい。
だが何となく暖かくて心地よい。
微かな記憶だがそんな世の中だった様に懐かしく思う。
2024年10月07日
交番でタバコを吸ってお巡りさんを困らせる中学生

平成時代の吉田塾は数人を一緒にグループ家庭教師として生徒の家で教えていた。
その日はグループのお母さん達数人と私が集まって懇談というか雑談をしていた。
そこへ交番のお巡りさんから電話があった。
「息子が目の前でタバコを吸っています」
「しばいてやってください」
「そういうわけにもいかないんで、、」
とお巡りさんが困っている。
息子を電話に出すように依頼して怒るお母さん。
「そんな所で吸ったらお巡りさんに迷惑をかけるでしょう。家で吸いなさい。」
「わかったよ」
その息子にとっては交番は相手をしてくれる居心地の良い場所だったのだろう。
彼がグレずに済んだのはお巡りさんやお母さんのおおらかな対応があったからだと思う。
「俺が来たら灰皿を片付けろ。俺はタバコは嫌いや」と彼に言っていた私もまた彼がグレずに済んだ一因かも知れない
2024年10月05日
塾もそろそろ限界か

塾もそろそろ限界か
昨日も新しい生徒との面談で今日もまた面談。
感謝しかない。
先月の三連休は5人も面談だった。
「◯◯さんから話しを聞いたのですが是非うちな子も」
「以前ポストに入っていたチラシをずっと取っておいたのですが」
「ネットで検索してホームページを見ました」
こうやって問い合わせを受けると断れないんだわ。
色んな学校の色んな人と関われて嬉しいよ。
沢山の学習塾がある中で吉田塾を選んでくれて嬉しいよ。
何故そんなに遠くからと思うと嬉しい。
1回1000円の恩恵を沢山の人に受けて欲しい。
それでももう入れないかな?
毎回生徒の皆さんが協力してくれる。
慣れた生徒はやる事をわかっていて率先してやってくれる。
新たに入った人には教えてくれる。
嬉しいわ〜
でもね〜
毛う俺の座る席がない。
また満員御礼の札止めにしようかな?
来たいと言ってくれる人を断るのは忍びない。
曜日と時間帯を増やせば対応出来るんだけど、、
疲れちゃうじゃん!
皆さんそれぞれ都合があるから上手く人を散らせないって事にしている。
どうするかな?
今のままでは限界だわ。
誰か一緒に考えてください。
2024年10月04日
勉強の仕方を学べば我が子は出来る、か?

春から40組以上の中学生とその親御さんと面談をした。
「うちの子は勉強の仕方がわかってなくてそこを教えて頂けると出来る様になると思ってます」
そう話す親御さんが多い。
勉強の仕方はもちろん教える。
しかし「これが勉強の仕方だ」と簡単に伝えられて一度聞けばすぐに出来る様になる「ヤル気スイッチ」の様なものは私の塾には無い。
学校の問題集を出来る様になるまでやる。
丸付けをこまめにして出来る問題を増やす。
丁寧な文字を書く。
やったものを見える化する。
「何それ?もっと秘策はないの?」
秘策を知っていたら私は学習塾なんてやらずに秘策を売って大儲けするだろう。
ネットで検索して探してください。
殆どの生徒はとりあえずある程度はやる。
そして私は親御さんから感謝される。
数ヶ月私の塾に通っていると嘆きの声を上げる親御さんが出てくる。
「やらない」「成績が伸びない」「反抗的」
だいたいの生徒は努力が続かない。
それが続くのが上に行く生徒だ。
私は続けられる様にサポートをする。
通う事で勉強を日常に取り入れられるがお休みをするとリズムが崩れて大きく戻ってしまう事を分かってはいない。
親御さんが我が子をコントロール出来ているかどうかが分かれ目で、幼い頃からの育ち方が大きく影響しているのが現実だ。
でも諦めないでください。親御さんもお子さんも無いものを嘆くのではなくて今出来る事をしてください。必死に考えて対応してください。
親御さんの日常生活を少し我慢して受験生に注力してください。
日常の中に受験勉強を組み入れて少しだけを続けてやれる人にしてあげてください。
週に一度100をやるより毎日10ずつやる方が蓄積されると考えてやってください。
それを話し合って決めたらあとはゲームをしても良いと伝えてください。
「親の前では常に机に向かってないと怒られる」と嘆く生徒もいます。
勉強の仕方は教えて簡単に習得出来るものではありませんが習得すれば何事にも活用出来る一生の宝です。
高校受験が習得の大きなチャンスです。
どこの高校に入るとか、成績がどうのとかは小さなあるいは中くらいの目標です。
目標達成の為に勉強の仕方を習得する事こそがより大きな目標です。
親御さんが思っている以上に大事な勉強の仕方は将来の生き方とも言えるのです。
2024年10月03日
私を嫌いな人の存在

「友達が教えてくれたんですけどクラスの人で私の悪口を言ったり私の事を嫌ってるみたいな人がいるらしいんです」ある生徒がそう言ってため息をついている。
「それがどうしたの?」
私がそう言うと
「嫌いなんて言われたらイヤじゃないですか?」
とむきになっている。
「そりゃそうだけど聞かない様にすればええやろ」
「その人の事は好きか?」
「好きなはずないじゃないですか?」
「クラスの中で嫌いな人はいる?」
「3人くらいいます」
「それなら3人くらいが君の事を嫌っていても当然じゃないかな?」
私がそう言うと急に落ち着いて答えてくれた。
「そりゃそうですね。」
「中学3年生にもなればそれまでに色んな事があって嫌いな人が互いに出来てくる。それを気にしないのが良いよ。」
そう言うと納得してくれた。
「出来たら仲良くなった方が楽しいけど一度壊れた人間関係を戻すのは大変だよね。」
「先生も誰かに嫌われていたりしますか?」
「俺の事を嫌っている人なんて沢山いるやろ」
「なるほど〜そうですよね」
「お〜い、そこに納得しないでくれ」
私が悩みこんでしまいそうになったわ。
2024年10月02日
レバノン

イスラエルがレバノン南部の地区にミサイル攻撃を仕掛けた。大きな街に無差別にミサイルが飛んで来る映像の後には市民が悲しみの声を上げた映像が流れる。私は居間でのんびりとテレビを眺めている。
キリスト教とイスラム教との対立との事だが根っこは昭和の時代から続いているらしい。
イスラム教のレバノンのバックにはイランという核を持つ大きな国がいてイスラエルに報復攻撃を仕掛ける。
イスラエルにはアメリカがバックにいる。
やられたらやり返すの繰り返しで平和に戻るのは易しくない。
しかし戦争は悲惨でしかない。
ドイツに住んでいたのは30年前だがオフィス近くにレバノンレストランがあった。
観光客が来る市の中心ではなくて住宅地の商店街の様な場所なので客の大半は地元の人だろう。
日本人が珍しい様でレバノンを紹介する写真集を手に話しかけて来る。自然が多くて美しい国だと自信たっぷりで話していた。
店にはイラストの様なレバノン国旗があった。
街には日本レストランを初め中華、韓国、イタリア、スペイン等沢山の外国レストランがあったがこの店ほど自国のアピールをするのは珍しかった。
レバノンが知られていないからだろう。
日本人の私に積極的に話しかけて来るのも同じ理由だからだろう。
今はこんな形でレバノンという名前がテレビで紹介されているが何とか沈静化して欲しい。
2024年10月01日
駒ヶ根の皆さんのおかげで生きております

気がつけば大阪で暮らした年月よりも駒ヶ根での方が長くなっている。すっかり駒ヶ根人になったと言えるかも知れない。
移住した頃はこの団地がありがたかった。
隣の部屋には1歳の男の子がいて2歳の長男と0歳の次男とは兄弟の様に遊んでいた。
夕方になると中庭には同世代のお父さん達が何人も出てきて子どもが遊ぶのを眺めていた。やがてアレコレとお喋りをする様になった。
子ども達が小学生になると団地だけで25人くらいがいて毎日の様に子ども達の元気な声がこだました。毎日走り回った子ども達は学校では運動が得意な存在になる子が多かった。
家庭教師先の皆さんは親切だった。
2週間に一度「カレーセット」と称してジャガイモ、ニンジン、タマネギ、をきれいにして適量をくれる人がいた。「お肉は買ってね」と言って団地住まいで置き場所と泥を落とす場所がない事を知ってのセットだった。
生徒の皆さんは我が子よりも10歳くらい年上だったので色んなお古をくれた。赤ちゃんが遊ぶブロックや仮面ライダーの人形や絵本をくれた。「PUMA」と書いたシャツを着た息子は部屋でファッションショーをして喜んだ。自転車やスキーまでくれた。
乳牛農家は牛乳をくれて、牛と遊ばせてくれた。
大きな農家が多かったので息子達は我が家の様に走り回っていた。
不登校の生徒に関わり生徒が学校に復活したらおじいさんが心のこもった手紙を書いてくれた。
子ども達が大人になり子育て目的で移住した目的は達成した。
それでも駒ヶ根にいるのは居心地が良いからだろう。
せっかくいるのなら少しでも地元の皆さんのお役に立てればと思い学習塾をしている。
今日も多くの生徒が来てくれる。
駒ヶ根やその近辺の皆さん、お世話になっています。